現実に起こっている介護職の問題とは?

これからの介護業界を考える

介護職の現実

サービス残業は月100時間

24時間体制の介護施設ではシフト制で日勤や夜勤を交互に繰り返しながら働くのが一般的ですが、早番(6時~14時)・中番(10時~18時)・遅番(12時~20時)・夜勤(20時~8時)という4交代で業務を回している施設で働いているAさんの状況から現場の問題点はなにか詳しく見ていきましょう。
Aさんは基本的に遅番や夜勤がメインで早番や中番はときどき入る程度のシフトでしたが、人手不足ということもあり突発的な事情で早番の人や中番の人が出勤できなくなった場合は「8時に夜勤が終わってタイムカードを切ったらそのまま早番として業務スタート」というシフトも珍しくなかったそうです。
夜勤から早番シフトとしてそのまま働くことになってもタイムカードを切ってから業務をスタートしているため、8時~12時まではサービス残業扱いです。しかも休んだ人の代わりに働いたからといって代休があるわけではありません。翌日もシフト通りに出勤、という勤務が続いたそうです。
休みもほとんどなく1ヶ月に3日あればいい方で「夜勤明け=休み」という状態だったため、疲労も溜まり体力的にも厳しい状態でした。ですが、勤務が過酷なわりに給料はわずか14万円程度。もちろんサービス残業なので残業代は含まれていません。この状態では仕事に対するモチベーションも上がりませんし、身体を壊して取り返しがつかなくなってしまう可能性があるため「辞めたい」と思ってしまうのも当たり前かもしれません。

サービス残業は月100時間

「契約社員」という雇用形態

全国に支店がある介護業界大手の施設で働いていたBさん。大手ということでイメージもよく働きやすい職場だと思っていましたが、実際に働き始めたら職員にはとても冷たい施設だったそうです。
介護業界は正社員や契約社員、パートや派遣などさまざまな雇用形態でライフスタイルに合わせながら働くことができるのが魅力のひとつですが、Bさんが働いていた施設では人件費削減のためほとんどの職員が正社員ではなく契約社員で働いていました。月々の給料はきちんと支払われますが、正社員のようにボーナスや退職金はありません。それなのに、働き方や扱いは正社員同様、と理不尽な環境では長く働き続けていくことは難しいでしょう。

ワンマン理事長がいる施設

介護施設はその施設ごとに雰囲気が異なるため、前もって職場見学をしてから入職を決めたCさん。職場見学のときはアットホームな雰囲気で働きやすいように感じていましたが、実際に働き始めてみたら「理事長の承認がなければなにも決められない」ワンマン理事長のいる施設だったのです。
理事長の承認が必要不可欠でもアットホームな雰囲気ならスムーズにもらえるのでは?と思うかもしれませんが、神経質でときには怒鳴ることもある理事長だったのでなかなか承認をもらうこともできず、気の弱い職員は精神的に追い込まれることもあったそうです。白いものでも理事長の一言で黒に変わってしまうような無茶な職場では、自分が求める介護ケアを提供できないため嫌気がさしてしまってもなんら不思議ではありません。

介護業界を目指すあなたへ

当サイトをご覧いただきありがとうございます。当サイト「これからの介護業界を考える」は介護業界を取り巻く問題を紹介しながら、介護職として働くために必要な基礎知識を紹介しています。当サイトに関するご意見やご質問はこちらの【お問い合わせ先】からどうぞ。